cource map 7-1. 豊似湖・振内・日高


1992-8-18 (火) のうむ

今日は襟裳(えりも) 岬周辺の三角地帯を走ってみますが、霧で展望はありません。ケッ。

そういうわけで、午後はえりもユースのマンガ部屋で読書です。



「オートバイ野宿術」(マンガ)

オーストラリア縦断をしたひとが描いたマンガのハウツーもの。野宿、キャンプや走り方をシリアスに説明するのでおもわず笑ってしまう。しかし、林道ではトラック優先 (それが仕事だから遊びのバイクは道をゆずる) など、自転車の私にも勉強になります。

はばたけシマフクロウ「はばたけシマフクロウ」(子供向け)

あるシマフクロウの研究者が北海道でシマフクロウの研究をするようになった過程を語りながらシマフクロウの生態を紹介する入門本。然別湖(しかりべつ-こ)以来、シマフクロウに興味があったので読んでみるとおもしろい。

シマフクロウは主に魚をとって食べるめずらしいフクロウであること。シマフクロウは巨大なので巣を作るにはやはり大木が必要だが、森林の伐採がすすみ、住むところ自体がなくなってしまったこと。そこで巣箱をかけてやったが、犬小屋のような巣箱をかけるのはたいへんだったことなど。

この本を読んでやっと然別湖で「ボー、ボー」と鳴いていたのがまぎれもなくシマフクロウだったということがわかりました。また、シマフクロウの保護はいろいろと手をつくされているがシマフクロウが住めるような自然自体が失われているというのも深刻です。

「シマフクロウの夜」(絵本・版画風)

然別湖を舞台にしたかのようなシマフクロウの親子の話。シマフクロウは巣立ちするまで 1 年以上かかるとか。


おどりの説明で苦労するヘルパーと小学生たち
えりもユースでの今晩のミーティングには東京の小学生が 40 〜 50 人ぐらいやってきました。ユースのヘルパーさんが 「踊るポンポコリン」(*1) の踊り方の説明をするのですが、小学生の子供たちは気に入らない振りつけだと「ヤダー」「へんなの〜」などと叫び、勝手な相談をはじめたりして説明など聞いちゃいません。そのうち、「かわいそうだから (説明を) やめさせてあげたら〜」などといいだします。この説明をしていたヘルパーさんはりっぱな体格をした大男でしたが半分泣きそうになりながら踊りの説明をしていました。

えりもユースの泊まり客たちと

今日から晩ごはんは自炊にします。ということで、すでに自炊をしている富山のおさげのクロス (はまちゃん) と食事です。はまちゃんは私の数日前にえりもユースに着いて以来、一人で自炊していたのでさびしかったとか。えりもユースでの自炊は庭につきでたベンチのようなところでやりますが、サンルームという休憩室の窓を開けたところにあるので、ヘルパーさんが夕食の残りを持ってきてくれて助かります。自分自身はたいしたものは作っていないのですが、ユースのおこぼれが入って、けっこう豪華な夕食になります。ちなみに、えりもユースの食事は品数が多いのでマルです。ユースの食事がまずいから自炊に切り替えたのではありません。

えりもユースでは今晩もはまちゃんが好きだという霧笛の音がポォォォーーッと岬のほうからおぼろげに聞こえてきます。

今晩からちゃんとお風呂に入ることにします。やけどもようやく皮ができてきました。あとで聞いたのですが、旅行保険に入っていれば 1 回の通院で 5,000円もらえるとか。出発するとき急いでいたのですっかり忘れていましたが、今回のような長いツーリングなら何が起こるかわかりませんから、とにかく入っておくべきだったと反省します。私は 1 回の通院で 1,000 〜 1,800 円を支払っています。4 回通院して、その他包帯、ガーゼを 2 回追加購入していますから、はらうのともらうのでは大違いです。


1992-8-19 (水) きりときどきあめ

今日はえりもユースの豊似(とよに)湖ツアーに参加してみます。地図で確かめていないので正確にはどこにあるのかわかりませんが、きっと豊似のあたりにあるのでしょう。えりもユースから日帰りで自転車でいくひともいるようです。

まずは黄金道路を走って広尾まで行くのですが、今日の黄金道路は天候が荒れていて、海からの波が道路を走っている車にかかるほどでした。私たち豊似湖ツアーの一行はユースのマイクロバスで黄金道路を北に向かうのですが、トンネルを抜けると車が突然波をかぶって視界が水の中になり、ほんとにヒヤッとします。

豊似から車で林道を登っていく途中、砂利道の道端に大きな水たまりがあるところで停車します。道端にある大きなくぼみが水たまりになっていて、そこには体長 4 cm ぐらいのサンショウウオがたくさんいます。サンショウウオはもっと大きなものだと思っていたので意外でした。ちょっと離れて見ると足がはえたオタマジャクシのようです。

地図をみるとなんとなくハート型をした豊似湖を一周しようとしたのですが、増水のため湖畔の道が歩けず、巨大なフキのジャングルをかきわけたりします。湖にそそぐ小さな沢ではニホンザリガニ (色が赤くない、小型のザリガニ) がいました。おかしをやると巣穴にもぞもぞとひきずりこみます。

フキのジャングルを歩きながら、知床岬(しれとこみさき)に行ってきたという女の子の話を聞きます。斜里(しゃり)ユースの有志 9 人で何泊かして海岸を歩いて行ったそうです。途中、テントで 2 泊しますが、天候が悪いときは途中にある番屋に入れてもらうこともあるとか。波が荒いと波がうちあげるために進めなくなる浜もあるそうです。こうして岬まで歩くと苦労が多いですが、帰りは漁師さんに船をたのみ、1 時間で出発地の相泊 (あいどまり) に着いてしまい、なんともあっけないものです。

豊似湖のお昼は近くの河原でジンギスカンをして、午後から私は写生などして静かな一日が終わります。またくることがあれば、こんどはもっとゆっくりしたいなぁ。関東近辺と違ってアブもいないのでじつに快適です。


1992-8-20 (木) くもり [15 〜 18 度]

えりも岬をながめる
ユースの早朝ツアーという観光で車に乗って襟裳岬に行きます。岬の先端のずっと先に岩場があるのですが、望遠鏡をのぞくとそこにゼニガタアザラシがごろごろ (ほんとにごろごろと) ころがっているのが見えます。波が穏やかな時は岩場にあがり、波が荒いときは海面に頭だけ出して海ぼーずのようにプカプカ浮いているそうです。なんとものんびりした風景です。

メロンのはやぐいちゅう

夕食後、メロンの早食い、共食い (男女ペアで互いに相手にメロンを食べさせる早食い競争) に出場しますが、おもわずメロンを味わってしまった (うまかった) ためか、どちらも 4 位におわりました。(3 位までは粗品がもらえます)えりもユース最後の晩はヘルパーさんたちと一杯やります。



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