cource map 6-1. 十勝太平洋岸沼めぐり


1992-8-15 (土) あめのちくもり
長節沼 - 勇洞沼 - 生花苗
700 820 925 1035
晩成温泉 - 広尾
1300 1530


今朝はですが、昨夜は夏休みファミリーの花火攻撃やサンドバギーの騒音でひどいめにあったので早々に出発します。長節沼から隣の沼に海岸を通って行けると思ったのですが、沼と海を区切る砂州が浸食で狭くなっているのと、浸食防護工事なんたらとかでとっちらかっているため内陸の R336 でう回することにします。

R336 と海岸の間に広がる湿原を横目に走っていると、ツルの親子に会いました。牧草地のような所で茶色の子ヅルをつれています。3 羽でなかよくよりそい、ゆっくりと歩きながらそのへんの地面をつついています。道路にはトンビがおりてきて、歩いてなにか探しているようです。

R336 (ナウマン国道) は地図によれば「オフロード走行が楽しめる」とありますが、ダートはなかなか現われません。広い舗装路のアップダウンが続きます。結局、1 Km ほど工事中のダートがあるだけでした。(*1)

Yuudo-Numa
勇洞沼とキャンプ場。もとは砂州だった湿原の中を道路が通っている。左は太平洋。

勇洞沼(ゆうどうぬま)では展望台に登るとちょっとかわった風景が見れます。沼と海の間にある砂州が湿原になっていて、花がたくさん咲いています。網走などにあるような観光客が多い原生花園と違い、ここはいたって静かで人が少ない園です。

道路わきに水没した樹木をみかけた

生花苗 (*2 クイズ: なんと読むでしょう) は小学校や消防署がある小さな町です。この小学校でお昼をたべていると用務員さんがやってきて、あとからその息子さん (酒屋をやっている) もやってきて雑談になりました。

話によると、海岸べりではいま、サケの一本釣りのシーズンだとか。それであのベチョベチョの潮風が吹くうす暗い海岸でテントまで張っている人たちがいたのです。また、この数日の大雨でこのあたり一帯が水浸しになり、小学校の土台のコンクリートのなかに水がたまり、まだプールのようになっているそうです。校舎の土台からは今でも水がちょろちょろと少しづつ流れ出していて、まるで春の雪解けのようです。しかし、このあたりの海岸沿いの沼の水抜き (*3) をするまではちょっと雨が降っただけで 1 週間は校庭が水びたしになっていたそうです。そういう意味ではこのあたりの湿原、湖沼は人為的な乾燥化の道をたどっているといえそうです。

Numa View
小高い山から沼をながめる。沼地は小さくなり、周囲の森はほとんど牧場に変わっているという。沼のむこうは太平洋。

私がお昼を食べようと立ち寄ったこの小学校は生花小学校と書いて「せいかしょうがっこう」というそうです。小学校の名前のよみかたは地名と違うのですが、そのわけは「○○○○○○しょうがっこう」という長い名前を口にするのがめんどうになったからとか。私からみると○○○○○○という読み方があまりにむずかしいからだと思いましたが。

そのうち、郵便屋さんもやってきて立ち話になります。忠類(ちゅうるい)という町では先日めでたく温泉が湧いたとか、大樹町 (たいきちょう) では埼玉の上尾市(あげお-し)と姉妹都市で、埼玉県上尾市から子供たちがたくさんきていたそうです。(そういう私は上尾の隣の大宮市に住んでいました)

生花苗からそのまま奥に砂利道を通って生花苗沼にいきます。沼の西側の丘の上にある無人の牧場監視所から生花苗沼の眺めを楽しみます。 晩成温泉からホロカヤントー (トーはアイヌ語で沼のこと) に着くと、砂浜のキャンプ場があります。しかし、お盆の時期の砂浜のキャンプ場はもう長節沼でこりているのでここには泊まりません。古代のたて穴式住居あとが野外に展示されています。大昔はこのへんも暖かかったのでしょうか。

砂浜
だんだん後退しているという砂浜。海岸の浸食はダム建設により全国的に問題になっているらしい。

ホロカヤントーから戻る途中、ハマナスの草むらの中でボーッと海をながめている郵便屋さんに話を聞きました。このへんの砂浜は以前はこの 3 倍ぐらいは遠浅で沖に伸びていたこと、このハマナスはあとから植えたものなので花が遅い、じつはその下にガンコウランがたくさん生えていることなど。ガンコウランを山の上以外で見たのは私は初めてです。砂地のような厳しい条件だから生きていけるのでしょうか。

さて、さびしいですがホロカヤントーで沼めぐりは終わりです。R236 に向かいはじめるとなぜかスピードが増してきました。地元の人がきれいだという歴舟川 (れきふねがわ) は大雨のためか無残にもドロの川になっていました。ほんとうにきれいな川は多少の雨が降ってもすぐにきれいになると思うんだけどな〜。(広尾の川はキレイだった)

帯広と襟裳岬をまっすぐに結ぶ R236 に入ると突然、ツーリング中の自転車ライダーが増えます。お互いすれちがうときに手をあげてあいさつするのが面倒になるほど大勢すれちがいます。夏のツーリストの銀座通りといったところでしょうか。夕食の買い物に寄った広尾のコンビニで、十勝岳で会ったライダーに再会し、その夜はキャンプ場で焚き火をしながらトレーラー運転手の苦労話などで酒がすすみます。トレーラーはバックするときにハンドルをきりすぎると、運転台と荷台のつぎめがくの字に折れて動かなくなってしまうとか、中古車の展示場 (野球場) に車をとりにいったが 2,000台もあって一晩中展示場を探し回ったとか。

今晩もお盆休みで遊びに来ているファミリーからロケット花火の攻撃にあってしまいました。海辺のキャンプ場はお盆の期間はできるだけ避けたほうがいいようです。



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