うつくしい湖畔のみち

湖畔よし

5-2. 然別湖から帯広へ


1992-8-12 (水) くもりときどきはれ (うろこ雲バシバシ)

然別湖キャンプ場 - 然別温泉 - 白樺峠 -
730 750 810
音更町 - 帯広
1200 1300

う〜、けっこう寒い。気温 11 度。フクロウうるさかったなぁ。夜中にキャンパーがばたばた起き出してトイレに行き始めるし、それでもフクロウ去らないし。あ〜おもしろかった

湖畔のキャンプ場を出発し、湖の入り口あたりにある然別温泉までは美しい雑木林の湖畔のワインディングロードをすべるように走ります。関東北部、谷川岳のマチガ沢のあたりを思い出しますが、あまりにも静かな湖面が 3,4 m のまぢかに見え、あまりの気持ちよさに全身の血がいれかわったように体が軽くなります。気持ちよくわき見をしていたらガードレールがない路肩から湖にとびこみそうになり、ひやっとします。

然別温泉をパス。やけどで温泉に入れないのがカナシイ。ここからは然別湖が山に囲まれた湖なのだということがわかるようになります。たいしたこともなく白樺峠にのぼりつくと、ここはまばらに白樺が生えている広いクマザサの平原です。自分が走っている道路が見苦しくて申し分けなく思えるくらい美しい峠です。雰囲気としては長野県八ヶ岳の麦草峠を思い出します。

とかちの遠くに日高山脈が見える

十勝の眺め この白樺峠を帯広方面におりると、十勝平野の大展望が広がってきました。正面にはカラマツ林でくぎられた四角い畑が十勝平野を埋めて、右には雲をかぶった日高のとんがった山が南に向かって一直線につらなっています。今回の旅で一番の大展望でした。

後輪のリムはもともと歪んでいたため、幌鹿峠 (ほろしか-とうげ) でふたたびフレていました。今朝はキャンプ場でそのゆがみをとってきたので今は快調です。ですが、ダウンヒルが寒い。17度。うげげ〜。平野部に入っても寒い。18 度。

鹿追 (しかおい) のあたりで道端にポピーが咲き乱れている農場がありました。イチゴが食べれるというので寄ります。きれいな若奥さんが山盛り 1 パック 400 円をだしてくれます。今年は夏の天候が悪く、ジャガイモの花が遅いそうです。ちょうどいま、ジャガイモの花が満開です。

ポピーとじゃがいもの花
ポピーとじゃがいもの花

音更 (おとふけ) には診療所があったのでやけどの治療をお願いすると、ここには皮膚科はないので帯広 (おびひろ) に行ってくれとのこと。帯広市内に入ると碁盤の目をした街路の交差点がどれも同じように見えるので苦悩してしまいますが、なんとか高木皮膚科へ。ここではかる〜い感じの先生が、

「ん、やけど? いままでクスリ飲んでたの? あのね〜、あなたの場合は消毒して患部を清潔にしとけばいーからね。あ、消毒セットをあげるから、あとは自分でやりなさい。消毒はこれこれこーして ... ガーゼはこれこれあーして ... 」

ということで、消毒と薬の塗り方を教えてもらい、消毒液と皮膚の復元促進剤、ガーゼを 1 セットで 4 日分出してもらいます。私の場合、化膿止めの内服薬と患部を覆うネット (これが痛かった) はいらないそうです。先生はかる〜い感じですが、病院の受け付けには病気の知識やクスリについての情報などの自作のパンフレットがたくさん置かれていて、病院としてはオープンでとてもいい感じがします。

さて、シュラフを富良野で買ってからどうもサドルバッグの調子がへんです。このあとも旅は長いですからおもいきって自転車のリヤキャリアを買うことにしました。帯広にあるサイクルセンター大角にいきます。たまたまあったキャンピング用のキャリアをつけてもらうことにしましたが、私の TOEI (*3) の小さなエンドには簡単にはまりません。さらに、お店の方は「恥ずかしいつけ方をするわけにはいかない」と言います。結局、なにか補助金具を専用に作って取り付けることになりましたが、この補助金具の材料をさがすためにいろいろな金具や道具箱をかたっぱしからひっくりかえし (すさまじい音) 、金具のカドをとったり、余分なところを切り取って (私はつけばいいと思っているのだが、店の人は「カッコ悪いことはできない」という) 、大騒ぎしてキャリアをつけてくれました。あとで考えると、ここでキャリアをつけて本当によかったと思います。リア側のサイドバッグはなしですが、以後のパッキングが非常にラクになりました。

Nifty (*4) に連絡をとるために帯広近くの NEC のパソコンショップに寄りますが、パソ通のデモはやっていないとのこと。ただし、ノートパソコンを使うために電話回線を借りに来る人はいるとか。むはは。

音更の手前にあった明るい神社

今夜の宿泊のため、帯広駅前のカニの家 (白い町内会テント) にいきます。水戸からきたという学生は、大学のワンゲル合宿がまるでハイキングのようなのがイヤで、一人で走りにきたとか。山ヤ (*5) のくせに平らなところしか走らない (*6) そうですが、荷物のパッキングには見るものがあり、シュラフカバーと 4 人用のテントと炊事用具その他を 30 リッターのザックと 15 リッターのデイパックに納めています。荷物の小ささはさすが山ヤです。

帯広カニの家では 11 時ごろまで常連さんなどと焼酎を飲んで冬の北海道や農場のバイトの話などを聞きました。いまごろはちょうどニンジンとトウモロコシを畑で収穫する作業と工場での出荷の仕事があるそうです。


1992-8-13 (木) あめのちくもり [最高 20 度]

帯広カニの家で目覚めると、朝から雨なので帯広周辺でブラブラ。帯広駅前に新しくできた長崎屋にいったり、帯広駅北口にある蒲田駅前風アーケード商店街でミソラーメンしか出さないというラーメン屋にいったりします。麓郷 >(ろくごう) で味をしめたハーブティー (ローズ) も買います。レンガ造りの銭湯があったのですが、残念ながら今日は定休日でした。

今日の帯広花火大会は雨のため明日に延期になりました。

一方、雨のためか今日のカニの家には宿泊者が多いです。十勝川を下ってきたのか (?)、分解式のカヌーをしょってきた人もいます。また、富良野のワイン工場で会ったクロスバイクで髪の毛をおさげにした富山大の彼に再会しました。彼はもう道北を一周してきたそうです。さすが富山のレーシングチームに所属しているだけのことはあります。道北でピカイチのキャンプ場は兜沼 (かぶとぬま) だとか。フロつき、広い、湿原あり、もちろん涼しいとのこと。チャンスがあったら行ってみようかな。



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