cource map 4-1. 銀泉台からコマクサ平へ + やけど


1992-8-7 (金) くもり一時はれ


銀泉台ヒュッテは素泊りのみなので、テントを置いて自炊道具を持って出かけます。雨のなか、大雪ダム方面に向かいます。ダムの上を通り、トンネルをぬけると銀泉台の登り口はすぐです。大雪湖畔の公園では買物はできませんが、キャンプができそうです (*1)

銀泉台入口に入るとすぐにダートが始まります。それほどの傾斜ではありませんが、ときおり強く降る雨のため、地図を広げるのがついおっくうになります。途中には林業所があり、10 t トラックがときどき走ってきますが、道幅は広くわだちもありません。雨の道端で 3 回休憩をとり、銀泉台ヒュッテの前に到着すると、私を車で追い越していった家族連れから拍手の歓迎を受けてしまいました。ハズカシイ。

ちょっとゆがんだ銀泉台ヒュッテ
銀泉台ヒュッテ 雲が多くて山頂が見えないため、食堂 (*2) で記録を書いて時間をつぶします。すると昼過ぎごろから雲が切れたのでサッとコマクサ平に登ることにします。

もともとヒュッテの標高が高い (1300 m) ため、少し登るとお花畑がはじまります。雪渓が多く、赤岳までいく途中で 4 つの雪渓が現れます。コマクサ平の手前にもいくつかありますが、ずいぶん大きな雪渓です。いちばん大きいもので幅 120 m 、高さ 80 m はあります。そういう雪渓を渡らなければならないのですが、表面が半分凍っていて少し恐いです。適当な杖をさがしていると、雪渓のまわりには雪解けでじゅくじゅくした地面から黄色い芽が頭を出しています。さらにそのまわりには今を盛りと高山植物がお花畑を作っています。ここでは春と夏が同居しているのでした。

雪渓
コマクサ平手前の大きな雪渓をわたる

今年は 6 月が暑かったけれども雨が少なく、そのあとは低温が続いているため雪がたくさん残っているそうです (銀泉台のおばちゃん談) 。花の時期も、ところによって 2 週間ていど遅れています (レンジャー談) 。

岩の間に咲くコマクサ
コマクサ コマクサ平は野球場が 2,3 個入るぐらいの岩がごろごろした高台です。その岩の間にたまった砂地にコマクサがポツンポツンと株を作って花を咲かせていました。お花畑のようなにぎやかさはありませんが、荒れ地に咲く孤高な姿が心をひきつけます。しかし、よく見るとコマクサ平というだけあって、コマクサはこの高台のそこらじゅうにたくさん生えています。

ひとまわりして帰る途中、コマクサ平のはじで休んでいると、キツネがふらふらと出てきました。何かを掘り返して食べているようです。近くに寄ってよく見ようとしましたが、私を見つけたとたんにスタスタと逃げてしまいました。あとで思いましたが、キツネはこれぐらい恥ずかしがりやのほうがいいです。(*3)

キジ (メス)

キジ 銀泉台ヒュッテに近い登山道ではキジがうろうろしていました。歩いていたら、ばったり出食わしたので写真をとろうと近寄ると、3 m ぐらいのところで「クック〜」といって草むらにもぐっていきました。

う〜む、これだけ簡単に動物に会えるということはやっぱりクマなんかも当然いるのだろうか。やっぱりそうだよな〜、と悩みつつ、銀泉台ヒュッテの暖かい布団に入って寝ます。今日はお客さんが少ないので業務員専用の石炭風呂に入れてもらいました。まだ石炭って使われているんですね。

そういえば、この銀泉台ヒュッテには毎年、早稲田 C.C. が銀泉台入口から一気登りのレースをするそうです。先日も例年のとおりあがってきたそうで、速い人は 1 時間であがるとか。15 Km のヒルクライムをしてキンキンに冷えた清水 (*4) を飲んで帰るのもいいですね。(おととい見たおそろいの黄色ジャージを着た一団がその帰りだった)

食堂に置いてある「大雪の花」という本で今日見た花を調べてノートにスケッチを残します。エゾツツジの濃い紅、キバナシャクナゲのおしゃれな黄色が今日の印象に残っています。



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