3-3. 花の富良野岳から層雲峡へ


1992-8-4 (火) はれのちくもり


今日はいい天気になりました。いまごろ稜線はいい展望でしょう。うぅぅ ... 。私はきのうスポークを折ってしまい、スペアを1本も持っていないので旭川へ修理に向かいます (修理できるかどうかわからないけど ...)。途中の望岳台で埼玉大 C.C. に会います。最近のサイクリングクラブにはめずらしく (?) 野郎ばっかり 6 人でした。

望岳台から白金温泉に向かって下りはじめると道路の傾斜がきついことも手伝ってか、リヤタイヤがどんどんゆがんでタイヤのサイドがチェンステイにあたりはじめました。むりやりニップルをペンチで回し、スポークを調整します。この作業を 3 回繰り返しながら白金温泉に下ります。白金温泉で最後の調整をしてからはようやくタイヤがフレームにあたらなくなりました。

望岳台で聞いたところ、白金温泉では毎年 8 月 3 日にお祭りがあり、その前夜祭でジンギスカンの食べ放題があるそうです。うーん、昨日だったのか〜。惜しくものがしてしまいました。

白金温泉にはきれいなホテルがあり、リゾート地という感じです。道路沿いに植えられたダケカンバの林がきれいです。ダケカンバの林は約 4 Km ぐらい続いているでしょうか。白い幹の木立が両側に並ぶダウンヒルをとばすと、思わず笑顔が出てしまいます。うっしっしっしっし〜〜〜

ところどころ、20 m ほどの川幅の川に巨大な鉄パイプを組み合わせて作ったせきが作ってあります。十勝岳の泥流対策だそうです。そういえば 1991 年の台風による大分の山林被害でもこういうせきが必要だと言っていました。流木はひっかかるが、泥水はすどおしにするというものです。

平地に入り畑が広がるようになると畑の中に黄色い花が畑をうめつくしているのが見えるようになります。近くに行ってよくみるとヒマワリ畑です。このヒマワリは背丈が低いので私の身長でも花の部分がよくみえるのですが、今はくもりのためか、ヒマワリの花はあっちこっちを向いており、てんでばらばらです。オランダに輸出するという看板がたててありましたが、やっぱりタネを輸出するのかな〜? それとも油をしぼるのかな?

Takushin-kan
拓真館とお花畑

拓真館の近くで

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さて、拓真館に曲る道を行き (*1) すぎてまた戻り、小学校の横で曲ります。スポークに負担をかけないようになるべくソーッとこぐようにして小さな峠を越えます。峠を越えると麓郷のあたりで見た丘と畑の風景が広がりますが、こちらのほうがより美しく演出されています。

拓真館は無料の写真美術館ですが思ったよりもきれいで大きく、立派な感じがします。庭にはポピーとラベンダーが咲いていて、観光客が群がっています。休憩がてらのんびりと館内の写真を見てまわりました。油絵のようなタッチのヒマワリ畑の写真があり、自分が見た感覚とずいぶん違っていたので新鮮でした。さっきヒマワリ畑を見たせいでしょうか。

拓真館で周辺の自転車コースマップをもらい、パノラマコースに行ってみますが、舗装路を走っているだけではちょっと景色が遠い気がします。今はフルキャンピングの装備 (*2) なので展望がよさそうなわき道に入れないのが残念です。



拓真館の近くで

Takushin などと無事に美瑛をパスし、国道を走って旭川に近くなったころ、水田の中に奇抜な木造の建物が目にとまりました。この建物は 北海道立林産試験場 の中に建てられた 木と暮らしの情報館 という施設で、自由に展示を見れるそうなのでさっそく寄ってみます。

木材の素材としての特性、可能性をアピールする展示と木工工芸品や合板、板材製品の展示をする棟にわかれています。木工工芸品の展示には食器や食卓の小物入れ、ボールペン・シャーペン・筆入れ・電話 (!) などの文房具、おもちゃ、美術品などが展示されています。木のおもちゃはあたたかみがあって、見るだけでも落ち着きます。また、「こんなものまで!」と思うようなものも木で作ってあったりして驚きます。電話があるならコンピュータとかキーボードも木で作れるでしょうね !! (あったら欲しい、木のマウス)しかし、何かたりない。木そのものの展示がないのです。確かに原木の幹の丸太が並べてありますが、その木の写真と丸太が食い違っていたり、葉っぱの形も展示されていません。また、その木がどういうところにどうやって生えるかという説明もありません。すばらしい木工製品を展示しているのに、木を育てたり森を守ることはまるで考えていないのが非常に残念でした。そのため、逆に木の亡者としての顔が目立ってしまった感じです。「林産」というよりは「林耗」という印象が目立ってしまいました。 人と森とのギブ・アンド・テイクで、森とはフェアにつきあいたいです。(*3)

もしかして冬の美瑛?

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旭川市街で 6 軒ほど自転車屋をたずね、和田サイクルをみつけました。ご主人は明日から 4 時起きで千歳の自転車フェスティバルに参加するとか。しかし、なんとか今晩じゅうに修理してくれることになり、助かりました。今晩は近くの小さな公園にテントを張ることにして、再び和田サイクルに様子を見に行きます。いったん自転車を預け、住宅街の中にあるラーメン屋で、モヤシがどんぶりの上に 12 〜 13 cm 盛り上がった (!)、名付けて "特盛りモヤシ" ミソラーメンを食べます。


さて、和田サイクルの様子を見に行くとご主人がすでにスポークの調整に入っていました。店内をよく見るとレジの奥にはクラッシックパーツの棚があります。私は本でしか見たことがないパーツばかりが並んでいます。ディレーラーではスライド式のものがいくつかありましたし、ゴムが溶けかかっているラッパ型のホーンなんかもあります。どれもご主人が自分で使っていたものだそうです。ホイールを組み立てる作業をしている横でご主人は嫌いだから食べないというメロンをごちそうになっているうちに、無事にスポークの全交換がすみました。あ〜よかった !! 和田サイクルにはあとで知床でもお世話になってしまいます。(知床でどうやって !?)

ご主人から、峠なら三国峠がいいと聞き、決意を固めます。と、実はこの先どう走るかぜんぜん考えていなかった私なのでした (笑)。



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